6/20/2013

春の始まりの花は、チューリップの歌の詩の様に
「赤、白、黄色、どの花見てもきれいだな」のフレーズのように
赤や黄系の色が多いですよね。
 
春が進むにつれて紫系の花が多くなるような気がする?と思いつつ、
我が家の庭に咲いている花たちも、紫ばかり。
 





 
 
それも濃い紫が多いのに気づき観察してみると、
 
古代紫(京紫):赤みの紫
江戸紫:青みの紫
菫(すみれ):濃い青紫、バイオレット
露草:縹色(紺系ではあるが紫の仲間に入れる)
紫紺(茄子紺)
 
なすびにいたってはその花も紫、実と花の色が一致。
その上茎や葉脈の色も紫紺ではありませんか!
こんな植物も珍しいのでは?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
赤いトマト、赤や黄色、緑にオレンジのパプリカでも花は黄色なのに、、、、、、。
 これからが旬のなすびを食する時には、薄紫色の花をイメージして賞味下さい。
 
ちなみに黄色の花が多いのはミツバチなどの昆虫が一番誘われやすい色だからだそう。
1番は桜やモクレン、ジンチョウゲ、苺などの白色が日本では多く
2番に黄色、紫は3番目に多いらしく春の花全体の23%位を占めるとか。 
 
花の色でない色はないと言われるくらいに豊富な色彩を有する自然界のパレット。
あなたは何色の花に囲まれていますか?
 

5/26/2013

萌木色

桜の花が終わりを告げると木々の芽が春の本番を告げます。
 
鶸色(ひわいろ)から鶸萌黄(ひわもえぎ)若菜色と続きそして萌木色となると、
誰もがむせるような緑の若葉に自然の移ろいを感じます。

山里では鶯に代わり、カッコウが鳴きはじめ、早苗が風に揺れ、
田圃は緑のじゅうたんと化します。




















今年の仲春は満開の桜に舞い落ちる牡丹雪の情景に、感激。
生を受けて初めての体験でした。

その上なんと晩春5月、山形の銀山温泉に出かけた道中、
眩しいくらいの萌木色と残雪のコラボにもお初にお目にかかり、
車を止めてシャッターを。



今度は萌木色と残雪に加えて、雄々しい雪解け水の滝に感動。


 

コラボの効果がそれぞれをさらに際立たせた、自然が織りなす東北春のひとこまでした。

4/22/2013

素材と表現



白の世界から一気に花々が咲き乱れたのですが、今回のみ白にこだわりました。
 
私が住んでいる仙台は66年ぶりに遅雪が降り、4月21日の朝は「寒い寒い」と
言いながらも、目にしたのは満開の桜に牡丹雪。
言葉に尽くせない風情を覚えました。「なんとも贅沢」な自然のなせる業に脱帽。
 
さて白の話に戻ります。
木に咲く花は葉の前に花を付ける種類が多いように感じます。
コブシや桜そしてモクレン等満開になるとそれは見事です。
そしてこれらの白が満開になると夜目にも感じられます。
植物の白ははんなりと優しい白、。
黒と対比させてもシャープにはならない真綿の様な柔らかさを感じます。


一方磁器の様に高い温度で焼いた器はピーンと張ったような冷たい白、
同じ白でも素材が異なると感じ方にも違いが出ます。























布、革、木等々それぞれ素材の持つ個性がうったえる力に変化を生じさせるのでしょう。

硬い白、ピュアな白、真っ白、柔らかいしろ、優しいしろ、はんなりとしたしろ、等々
漢字がお似合いの白、ひらがながお似合いのしろ。

これからは白が活躍する夏の到来どんな白を選ぼうか楽しみです。